再び、ニンフォマニアック

  帰りのバスの中で、つらつら考えていた。パンフレットに「ラースが次回作(註:ニンフォマニアックのこと)はポルノ映画だというんで」と書いてあったのだが、ん? 「ポルノ映画」だって?  確かにファックシーンはたくさんあったが‥‥‥。ううん、ポルノ映画って、もっとこう情欲が掻き立てられるものじゃないだろうか。この映画(1の方)で描かれているのは即物的なセックスであって、それ以上でもそれ以下でもない。それが狙いなのかもしれないが。

 

  と、ここである映画を思い出した。「劇場版 テレクラキャノンボール  2013」。観た後に思わず語り合いたくなる、あの作品。‥‥‥これ、「ニンフォマニアック」にも同じことが言えないか?  気が置けない人と共有したくなる。ああ、だから知り合いに観たかどうかを、つい聞いてしまうのか。

 

  そんなわけで。わたしの知り合いは早く観てほしいと思う。

12/2

ニンフォマニアック1、2を観てきた。

(以下、ネタバレ含みます)

 

「男なら誰でもヤるんだろ」

……実のところ、ジョー(主人公)が安らかな気分で寝入りにつく場面で終わるはずがない、と思っていたので、ああ、やはりそう来たか! と。だって、ラースフォントリアーだもの、普通に終わらせる訳ないじゃん! ……でも、セグリマン(聞き手の初老の男)がそう言っちゃうのもすごくわかる。わかるよ? けどね、「やんねーよ、バーカ!!!」なのだ! 当たり前さ。やっと気持ちの整理がつき、穏やかな気分になってる女に、✖️✖️✖️おっ勃てたって知るもんか。

 恥ずかしながら告白します。わたくし、この作品が初ラースフォントリアーでした。前評判から、かなり期待して観に行ったのですが、若き日のジョー役の女優さんがあんまし好みじゃなくて……。あと、これは意図的なのかもしれませんが、彼女の貧乳なカラダにはそそられなくて。うーむ、、、と思いつつ観ていたのです。ファックシーンなど、そのうち見慣れてきますしねー。(ジョーの初めての男・ジェロームは、わたしの初めての男にどこか似ているように思えました。ま、たぶん、気のせいでしょう) しかし、1のエンディングで紹介される、2のカットアップには俄然、興味を惹かれまして。え、シャルロットゲンズブールがあんなことやこんなことを?! ……はい、ただのSEX好きの女のコからぐわっと変貌を遂げるのです。

 

 フライヤーには各界著名人のコメントが寄せられていましたが、その中で好みだったのを2つ。

 

ただの「セックス好きな女」の話をこれでもかというくらい、まわりくどく、露悪的に描く執着心に、おっさんの哀愁を帯びた、しつこすぎる「前戯」を見た気分になった。 ポツドール主宰 三浦大輔

 安心して「大嫌い」と言える監督の1人で、「了簡変えてコミカルになった」と聞いたので観たのですが、確かにコミカルではあったけど了簡はほとんど変わってなかったです(笑)。 菊地成孔

今更だけど、大森靖子@渋谷クラブクアトロはすげえ良かった。

 

 

きゃりーぱみゅぱみゅ。ではじまる「新宿」を聴いて以来、

わたしのあたまの中は、大森靖子一色に染められていた。

それはもう、熱病に冒されたくらいの勢いで。

 

福岡での相対性理論ライヴの前後すらも、

あたまの中で鳴っていたのは大森靖子だった。

(だからか、相対性理論のライヴの印象は薄い)

 (相対性理論は悪くない、と思う)

 

「ひとめ惚れ」ならぬ、「ひとみみ惚れ」だ。

とにもかくにも、「生」で観たかった。

この音はナマで体験してこそ、のものだから。

 

そんな思いが、福岡のライヴだけでは飽き足らず、

クラブクアトロまで行かせたのです。

しかも、親に嘘をついてまで。

まあ、わたしは軽く気狂いだからね。

 

 

古着とフェリシモでできているのが、最近のわたくしです。

みなさんお元気ですか?

能町みね子&久保ミツロウのオールナイトを聴きつつ

したためております。

 

今日は胸がバクバクしたり、アタマが爆発する寸前だったり、

なんだか忙しかったです。

 

おとなになりたい……。

十分、大人ですけど。